桁試験の結果とやり方
構造設計やっています。だばーです。
先日、設計主任にもなりました。ぼくよりも有能な空力設計を差し置いてぼくです。
これから代交代までますます楽しくなりそうです。
今日のブログは少し長くなります。
まずは、桁試験の終了と成功の報告を。
いやぁ、折れなかった。よかった。
たわみ量に関しては謎データが出てきたので困っています。
なぜか途中に下反角がついていることになっている。なんで。
もう一回データ取り直します。その後よい感じに修正かけてデータとして保存したいと思います。頑張ります。
今回は他チームの桁試験のやり方をあまり知らないな、と思ったので鳥科の(18執行での)桁試験の仕方をご紹介します(交流会資料で書けば良いのでは?と思ったけど部内締め切り過ぎていた) 。他チームの桁試験って全然知らなくはないけどあんまり情報として見たことない。てか、見に行きたい。これを見て桁試験の方法をいろんなチームが教え合ってブラッシュアップされていけばよいなぁ。
では始めます。参考になれば幸いです。
1 前日まで(2週間ほどかかった)
1.1 桁に罫書をする
0番では3本、1~4番では1本、5~6番では2本を引く。
桁の端に基準となる十字線を書いた厚紙を張る。
桁の上に基準紙を基に釣り糸を張る。
マスキングテープを周りに張りスプレーを吹く。
糸をとりスプレーがかかっていない場所が罫書線となる。
1.2 かんざしと上反角中子を作る
木かんざし・棒かんざし・上反角中子を作る。
過去の鳥科の交流会資料(17春など)に記載があるので割愛する。
1.3 木フランジを付け、穴をあける
桁試験までの期間ではフランジの代わりとなる木フランジを付ける。
罫書線を基準として木フランジに穴をあける。
(木フランジは試験後取り外し、本番のフランジはリブを通してから取り付ける)
1.4 錘紐をつけ、端に袋を括り付ける
リブ位置に桁のたわませる方向からスズラン紐が垂れるように括り付ける。
紐が回転しないように養生テープで固定する。
1.5 たわみ測定用の紐を括り付ける
各接合部と翼端に桁のたわませる方向から麻紐を括り付ける。
紐が回転しないように養生テープで固定する。
1.6 ペットボトルに水を入れ錘にする
ペットボトルの水入れは1本2~4分くらい。300本以上いれる。大変。
1.7 講習をする
大脚立の上で紐を結ぶ人は紐の結び方を、錘を入れる人は入れ方を講習で試す。
1.8 養生用の段ボールを集める
近くのお店から譲っていただきました。ありがとうございます。
2 当日(9時間弱かかった)
2.1 体育館の床を養生する
マット→段ボール→ブルーシートの順で敷く。
2.2 桁を接合する
TFとか全組みと同じ。接合が終わったら接合部にビニールを巻き養生テープで留める。
2.3 大・小の脚立を設置する
大きい脚立は4.5mを1つ、小さい脚立は2.5mを2つ配置する。
2.4 大脚立に桁を設置する
人→小脚立→大脚立の順番で持ち上げて大脚立の上の固定具に紐で固定する。
当日の準備はこれで終わり。
2.5 袋に錘を入れる
指示に沿って翼根から一本ずつ左右の人の息を合わせて入れる。高いときは椅子に乗って入れる。
2.6 たわみ紐を測定する
たわみ測定用の紐がたるまないように緩く引き伸ばしペンでマーキングする。
2.7 1~1.5Gまで繰り返す
3周する。大体1周にかかる時間は1時間だった。
2.8 錘の紐を切って脚立から桁を下す
指示に沿って翼端から一本ずつ左右の人の息を合わせて紐を切る。その後は当日準備の逆をする。
ざっくり書いてみました。
脚立以外に桁を固定する方法を探してみたのですが、高さが足りなかったり、あっても保管が難しかったり。
この桁試験が最良の方法ではないと思っているのですが、なかなか変えられず変更点は3つほど。去年とほぼ同一の試験方法となりました。
来年以降はどうなるのか。19の子たちには期待しています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。1600文字くらい。鳥科のブログにしては長かったと思います。
いろんなチームの「桁試験成功しました!!」tweetに喜びながら、添付画像をみて鳥科でやった時の利点・欠点を頭の中で妄想しています。楽しいですね。
そして、今のところ他チームで大きな失敗したという情報は聞きません。うれしい。このまま全チームの試験が無事に終わることを祈っています。