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13期代表と13期設計主任・統括指揮より~鳥コンから二週間~

お久しぶりです。鳥科13期代表の荒巻です。

オープンキャンパスが終わって,家でのんびりしながら書いてます。

鳥科は鳥コンとオープンキャンパスまでが自分の代の活動になります。


鳥科を応援してくださってる皆様,ありがとうございました。皆様の応援もあり昨年のオープンキャンパスからの活動を無事に終える事が出来ました。

第41回鳥人間コンテストの結果については

【8月29日水曜日 19時から 讀賣テレビ,日本テレビ系列】

で放送されますので,そちらをご覧になってください。


代替わりした鳥科は既に動き出しています。ブログを読んでくださる皆様,これからも鳥科を温かい目で見守っていただけると幸いです。


一年間,たくさんの人の力を借りて代表をやってきました。先輩・後輩・他大の方,いろんな人とお話する機会を得る事が出来ました。なかなか得られない経験が出来たかと思います。学生サークルあるあるかと思いますが,一年周期で立場や環境が変わっていきます。代表業も一年で交代です。もし数年続けるなら前年までの体験を生かして行動する事が出来ると思いますが,一年交代だと代表としてはほとんどの体験が初見になると思います。副代表や,代表お手伝いとして仕事を見ることはありますが,代表として何かをやっているわけではありません。なので引継ぎをしっかりしなければいけないと感じています。

ここからはOBとしてのお仕事がちょこちょこあるので,ぼちぼちやりながら他の事もいろいろやっていこうかなと思います。

最後に


ありがとうございました!!!!!!!!


東京理科大学 鳥人間サークル 鳥科 13期代表 荒巻智隼


お久しぶりです。13期18代コクピット班作業員・設計主任・構造機構設計・統括指揮の高田です。琵琶湖湖岸やお疲れ様会が台風の影響でなくなってしまったのでこれをぼくの引退の言葉の代わりとさせていただきます。これが鳥人間最期の言葉なのでいろいろ書こうと思います。長くなります。すみません。


まず、鳥科を応援してくださった全ての皆様へ

ご支援ご協力、本当にありがとうございました。

琵琶湖まで応援に来てくださった方々にはフライトが終わり次第なるべく全ての方にお伝えしましたが、残念ながら当日いらっしゃらなかった方々も含めて、沢山の応援や労いの言葉は僕たちを大いに勇気付けてくれました。本当にありがとうございました。


次に、個人的なこととなりますが、ぼくと関わってくれた皆さん

ありがとうございました。

一年生の頃から生意気にいろいろな質問をしても快く答えてくださった鳥科や他チームの先輩方、一緒に悩んだり楽しんだり、ぼくの無茶を受け入れてくれたりした同期のみんなや他チームの仲間たち、ぼくの設計思想や製作意思をわかってくれてそれを理解した上で次のステップへ進もうとする後輩くんたち、いろんなことを話し合い、考え・苦悩・快感などに触れられて幸せでした。ぼくは常に1人ではなかったと思っています。


最後に、これからも一歩一歩鳥科は進んでいきます。まだ雛鳥であろうとも、空を飛ぶことに憧れた鳥たちはいつか最高の結果を出すために日々研鑽を積みます。

ゼロベースから1.5年間かけてつけた知識を元に1年間かけて学内で1番大きなものを作り上げ、パイロットも血の滲むような飛行訓練の末に感覚を身につけ、鳥科の機体が夏の空に羽ばたく姿は、きっと皆様にも勇気と感動を与えるものだと確信しております。

どうかそんな雛たちを見守り、変わらぬご支援をいただきたく思います。


本当に、今までありがとうございました!


〜ここからは、もっとどうでも良い内容ですし、きっととても当たり前なことです。読むのをやめてもらって構いません。〜

ぼくは、全力でやり切りました。なので後悔はありません。しかし、終わってみると何点かの反省点は必ず見つかるものです。その中でも最も重要だと思ったものを記しておきます。


・全てを知ることは無理だと知る

ぼくは誰よりも早く鳥人間の魅力の虜になり、チーム内で1番長い時間かけてやっていだと思います。その中で自チームの製作レベルを理解し、攻められるギリギリの性能を要求して色々なことを改良して他チームさんに負けないものを目指して機体を作り上げて来ました。しかし、終わってみると技術面に関してだけでもまだできていないこと・やりたかったことは山のようにある。チーム内の全ての物事を完全に把握することを目指してやって来ましたが、それはきっと(時間的制約のある中ではさらに)厳しいことです。

ではどうしたらよかったか。

もう少し周りに仕事の配分を増やすべきだったのかもしれないと思っています。ここで「ぼくがもっと頑張っていれば改善が見込めた」なんて思っても成長が見られません。

ぼくがホワイトな労働環境を作りたかったことや一人で済む程度の細かな仕様変更が多々あったこともあって自分が頑張ればなんとかなることについてはなるべく自分ひとりでやって来ましたが、もう少しいろんな人を頼るべきだったのかもしれません。また、同じようなことをする人が何人もいてもしょうがないので後のことを見越して特技がある人を何人か育てたほうがよかったのかもしれないな、と思いました。

特に、重要な意思決定を1人や2人でしてしまう環境があるなら、それは間違いを引き起こしやすいと思います。適切な知識をもつ複数人(これが育つ環境作りが1番大事)がアイデアを出し合うことでミスは補完され判断はより良いものになるはずです。


・設計<製作<運営

どんなに設計が良くても製作できない機体を考えてしまったらそれはまさに机上の空論になります。同じようにせっかく良い設計のもとで良い製作をしても、ぼくたちはそれを飛ばすために作るのであって、運営ができなかったらただのオブジェです。当たり前のことですが、製作が大部分を占める鳥人間において運営が雑になることはありがちです。ぼくらももっと運営に時間をかけるべきだったし、改善できたところがもっとありました。反省点です。


・「ありえない」なんてことはありえない

イレギュラーを考える事は大事です。しかし考えただけでは意味がない。周りに周知して、基本の練習や作業の中で1〜2回だけ導入してみると良いのかもしれません。多く導入しすぎる必要はありません。ずっと基本をやった上での話です。しかし、ルーティン化されると何も考えずに物事を進めてしまうので、イレギュラーは最初のうちに考えておいて後からスケジュールに合わせて適宜導入するのが良いのかな、と。何事も基本ができていれば応用への対応はしやすいと思います。そして、応用まで見越して基本を考え、積み重ねをすることができるなら、応用的な練習で咲く成果はより大きなものになるでしょう。


色々な事情があり(主にテレビ放送の前なので)すごく概念的な話になってしまいました。ぼくに直接聞いてくれたら実例を踏まえてお伝えします。絶対にそっちの方が理解しやすい。笑

どれも当たり前のことだし、ぼくも現役の頃に意識しなかったわけではありません。概念的な物事は少し意識したくらいではダメで、常に意識しておくと、色々なところで助けになる「気づき」を与えてくれると思います。


ここまで読んでくださったという事は鳥人間の関係者の方なのかな。笑

長いこと付き合っていただきありがとうございました。

18代で導入したいくつかの要素や技法に関してはぼくが1番良く知っていると思うので質問は随時受けつけています。何かありましたら鳥科公式メールやぼくのツイッターアカウントまでどうぞ。交流会資料に載せていた気がします。

皆様のご無事を祈って。

ご安全に!